ファシリテーションとは?

新規事業、周年行事などのプロジェクトに有効

ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまく運ぶように舵取りをすることをいいます。その役割を担う人が、ファシリテーター(facilitator)です。ビジネスにおいては、起業するとき、新規プロジェクトを立ち上げるとき、周年イベントといった社内行事などを開催するとき、さまざまなシーンでファシリテーションは貢献することができます。

メンバーの内面、外面の両方のプロセスに働きかける

ファシリテーターは、チーム活動の二つのプロセスにかかわっていきます。一つは、スケジュール管理、会議の進行といった「外面的なプロセス」です。普段の会議風景を思い出してみてください。議題がコロコロと変わったり、それだけではなく、そもそも何のために会議を開いているのかわからなくなったりすることがありませんか?最初に目的・ゴールを明確化して共有し、達成の瞬間までブレずに最短距離で導いていきます。

もう一つは、メンバーひとりひとりの頭や心の中にある「内面的なプロセス」です。考え方や価値観、感情は人それぞれです。メンバー同士の関係性なども踏まえ、第三者的な視点でメンバー全員のモチベーションを管理し、「やる気」のベクトル=目的意識を合わせてプロジェクトチームの活動を円滑に運営していきます。この「内面的なプロセス」が、成果や満足感を大きく左右します。人と人との相互作用を促進し、これまでには思いも寄らなかった創造や改革を実現できることこそ、ファシリテーションを取り入れる醍醐味といえるでしょう。
ベクトルの総和

注目されはじめたファシリテーションスキル

ファシリテーションを使えば、会議やプロジェクトが目覚ましく活性化し、効率的かつ効果的にチームの活動を運営することができます。最近では、顧客と一体となってソリューションを考える「協働型営業」や内部統制のために導入するところも増えてきました。

さらには、大きな組織変革の場では、幅広い参加が納得を生み、納得がより前向きな行動につながるファシリテーションが、成功の鍵を握っています。また、社員教育の場においてもファシリテーションは重要です。従来の一方通行の講義型から、社員の学びを引き出す参加(ワークショップ)型への研修へ転換するのに欠かせません。ファシリテーションは、これからの企業経営において多大なプラスを与えることができるのです。

(※)出典:特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会

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