会議の最初に決めておく、全員が守るべきルール
これからは何回かにわたって、プロジェクトを計画通りに進めるためのツールやコツ、歩ノウハウをご紹介していきたいと思います。初回は「グランドルール」。
会議を始める前、特にキックオフミーティングの時などに、まずプロジェクトの運営ルールを決め、大きく板書しておくことで、プロジェクトの進行が参加者の意識の低さ(社会的手抜き)や、声の大きい人に会議が引っ張られる(声高少数者の影響)ことを事前に防ぐことができます。プロジェクトをマネジメントしていく基本ツールと言えます。
【グランドルールの立て方】
1.会議の冒頭で、「グランドルール」を、参加者全員で作ることを提案し、参加者からルールを提案してもらう。
※「グランドルール」を知らない人が参加者に多ければ、まずはファシリテーターが事前にたたき台を準備しておき、それに加える形で運営するとよい。
2.ファシリテーターは、提案のあったルールをわかりやすくリスト化する
3.ルールの提案数が一定以上になったら、いったん締め切って、参加者全員でリストを見直し、全員の賛同を得る。
※慣れてないうちはルールの数を少なめにしておく方が運営しやすい。
4.会議中は、全員が見える場所にルールを貼って(板書)しておく。
【グランドルールの書き方例】
以下に代表的なグランドルールの例を挙げておきます。
●会議終了時間は厳守
●思いついたことは、失敗を恐れず恥ずかしがらずに発言する
●意見を否定せずに、ほめる
●必ず全員が発言する
●人が発言している時は最後まで聞き、さえぎらない
●発言者は立って話す
●議論がに止まったら休憩をはさむ
●最後に必ず、次回の議題を確認して終了する
など
当たり前のようですが、これをしっかりリスト化して貼りだすことで、思いの他、会議はスムーズに運営でき、かつ活発な議論が生まれます。
参考:「ファシリテーターの道具箱」ダイヤモンド社