議論に抜け漏れがないかを整理
今回ご紹介するのは、議論やアイデアに漏れがなく、かつダブりがないかを確認するツール「ロジックツリー」です。プロジェクトミーティングにおいて、いきなりゴールを探すのではなく、考える手順を論理的に整理することでプロジェクトがあらぬ方向に向かってしまうことを防止できます。
リクルート時代、明日朝までにやらないといけない仕事が山ほどあったとき、すべての業務を書き出し、各業務に必要とされる時間を割り出し、すぐ手を付けられるレベルまでデジタル的に細分化(右か左か、YESかNOかなど)して悩まずに進めたことがありますが、これに似ています。
【ロジックツリーの使い方】
①まずは課題をホワイトボード等の上部に書きだす
②その課題に対し、いきなりゴールをブレストするのではなく、課題解決の方法論をデジタルに二分化(例 自社で行うor外部に頼む など)
重要なのはここでデジタルに二分化することで漏れやダブりがなくなります。
③二分化した方向に対し、細分化する。ここでも、例えば「ヒト・モノ・カネ」のように方向性を決めて細分化していきます。
④同様、各方向に対し、具体策を検討する
だいたい3階層程度で細分化することで、いきなりゴールを目指していては見つけられなかった解決策が発見できます。
第1階層は「MECE」を使って分類
ロジカルシンキングを学んだ方には、基礎中の基礎として「MECE」はご存じだと思います。ミーシーと発音し、Mutually Exclusive、Collecticely Exhaustive の頭文字をとったもので、文字通り「漏れがなく、ダブりもない」という意味。ロジックツリー作成では、このMECEに従って第1階層を決定することが重要です。