複数のグループワークを成功に導くには
大阪市天王寺区にある大阪市立の天王寺動物園。「未来に残したい動物園」という将来ビジョンを市民目線で考えるこのプロジェクトには、41名の一般市民が参加し6グループが議論する大規模なものでした。
こうした場合、私一人の力では、すべてのグループでうまく議論を進めることはできません。大きな働きをしてくれたのが、計11名の大学生サポーター。各グループに1~2名が、進行役として会議の進行をサポートしてもらいました。
彼らなくしては成功できなかったと思っています。
産経新聞記事
3/24産経新聞より
成功要因①:内部リーダー育成の重要性
こうした複数のグループに分かれてのプロジェクトの成功を左右するのは、各グループにしっかりしたリーダー役を育成すること。今回は、各グループで市民リーダーを立てさせていただきましたが、その陰で、学生がしっかりリーダーのサポート役を務めてくれました。ファシリテーションに慣れていない彼らに対し、毎回事前レクチャーを実施。各会のゴールを共有すると伴に、想定されるシナリオ、懸念点もすべてつぶしておくことで、彼ら自身が安心して取り組めたと思います。
成功要因②:リラックスした場づくり
加えて重要なのが、リラックスした雰囲気づくりです。さすがに3回目ともなると各グループの方々も打ち解け、自然とリラックスした雰囲気が生まれるのですが、初回にはこれが難しい。ここは、私の趣味である落語が行きます。ネタに入る前の「マクラ方式」を使って、ユーモアも交えまずは笑いを作ります。そうすることで、皆さんあっという間に私へのシンパシーと場のリラックス感が生まれます。
グループワーク②
グループワーク①
自然と参加者の皆さんはこんな笑顔になります
次回に向けて参加者も多数継続
今回は全3回で、天王寺動物園のビジョンを考えるプロジェクトでしたが、今回だけにとどまらず、これからはより具体的なアイデアを考えていくミーティングがスタートする予定です。幸い参加者の大多数が継続して参加いただけることになり、次回以降の会議も大変楽しみに思っています。また、今回参加してくれた学生も、ファシリテーターの経験は大変役に立ったようで、次回以降もぜひお手伝いしてもらいたいと考えています。
終了後の記念撮影。皆さんの表情が素晴らしいです