実行される計画には、場づくりがある

計画が場づくりによって実行に移るイメージ

良い計画だけでは動かない。人が動ける条件を整える

計画書を作ったのに実行されない。会議では決まったのに、現場が動かない。経営やプロジェクトの現場では、よく起こることです。

この時、計画の内容だけを見直しても解決しない場合があります。なぜなら、計画が悪いのではなく、計画を実行するための場が整っていないことがあるからです。

実行される計画には、場づくりがあります。

計画は、作った後が本番

計画づくりでは、目標、施策、スケジュール、予算、担当者などを整理します。これはもちろん大切です。

しかし、計画書が完成した瞬間に物事が進み始めるわけではありません。実際に動くのは人です。人が動くには、納得感、役割、責任、仕組み、支援が必要です。

つまり、計画を実行するには、当事者のモチベーションと場づくりが必要になります。

まずはREC。現状認識、自分ゴト化、責任づけ

計画を実行に移す前に、まず大切なことは、その頭文字をとってRECといわれます。ここでは、現状を認識し、自分ゴト化し、責任を持つ流れを作ります。

• REGISTER(現状認識):いま何が起きているのかを共有する

• ENGAGE(自分ゴト化):自分にとって何の意味があるのかを理解する

• COMMIT(責任づけ):誰が何を担うのかを明確にする

現状が共有されていないと、なぜやるのかが伝わりません。メリットや意味が見えていないと、他人事になります。責任が曖昧だと、結局誰も動きません。

次にPLAY。組織、人、仕組みを整える

RECで当事者意識ができたら、次に必要なのはPLAYです。実行するための場を整えます。

• PLAY GROUND:組織や場を作る

• PLAYER:人を選び、育てる

• PLAYING RULE:動ける仕組みやルールを作る

どれだけ良い計画でも、組織がなければ動きません。担当者に必要な力がなければ止まります。ルールやインセンティブ、情報共有の仕組みがなければ、継続できません。

計画を実行するということは、単に「やってください」と言うことではなく、人が動ける条件を整えることです。

REC&PLAYで計画を実行に移す流れを示す図

PDCAの前に、動き出す条件を作る

実行後にはPDCAを回すことが大切です。ただし、そもそも動き出していなければPDCAは回りません。

計画が実行されない時、「意識が低い」「やる気がない」と片づけてしまうのは簡単です。しかし、本当に見るべきなのは、動ける場が作られていたかどうかです。

目的は共有されていたか。自分の役割は明確だったか。必要なスキルはあったか。進捗を確認する場はあったか。困った時に相談できる仕組みはあったか。

こうした条件を整えることで、計画はようやく実行に近づきます。

計画づくりとファシリテーションはつながっている

計画を実行するための場づくりは、ファシリテーションとも深くつながっています。人の考えを引き出し、目的を共有し、役割を整理し、合意を作る。これらはすべて、計画を動かすために必要なことです。

良い計画とは、紙の上で整っている計画ではありません。人が理解し、納得し、動き出せる計画です。

実行される計画には、場づくりがあります。計画書を作るだけで終わらせず、人が動ける条件まで設計することが、事業を前に進めるうえで大切だと思います。

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